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クリニックのブログ
病児保育室かんがるーむのブログ
まだまだ暑い日が続きますね。
8月に夏休みをいただき、その後皆さんの体調も落ち着いたのかしばらくのんびり診療をしておりました。しかし学校の夏休みが終わり学校生活が再開するとコロナが急に増えはじめ、それに伴いインフルエンザの方も増えてきました。先週末あたりからはコロナよりインフルエンザの方の方が多くなってきています。
昨年の冬に久しぶりにインフルエンザが出はじめて、大流行するのかと思いましたがそれほど感染者が増えずに終わりました。しかし9月に入ってからインフルエンザによる学級閉鎖も増えているようです。こんな時期に流行するのは初めてで戸惑いますが、インフルエンザも季節性ではないんだ、ということなんでしょうね。今後も流行が続くことがないことを祈るのみです。
当院でも10月からインフルエンザの予防接種を開始します。最近かかったばかりだし予防接種はどうしたらいいんだろう、と迷う方もいらっしゃると思います。
インフルエンザワクチンは毎年流行しそうな株を予想し製造されてます。なので10月からしか入荷しません。つまり秋から冬にかけてしか接種できない予防接種なのです。今後も季節外れの流行があることも予想されますので、冬の感染を予防するということではなく、毎年1回接種して抗体をつけておくための予防接種と考えていただいた方がいいのかもしれません。
当院でも接種を開始いたしますが、診療時間や乳児の健診、予防接種に影響があまり出ないように、例年より接種人数を若干減らしております。ご迷惑をおかけしますが、通常の診療、乳児健診や一般の予防接種にしっかりと対応していきたいと思いますのでご理解いただければと思います。
2023年9月12日
毎日暑くなってきましたね。熱中症予防のためにも感染予防のためにも早寝早起きをして朝ご飯をしっかり食べてくださいね。
クリニックは相変わらず調子の悪い方が多く毎日忙しくしております。受診希望の方も多いため予約が取れず我慢されている方も多いかもしれません。熱が出たからといってすぐに受診する必要はありませんが、3日間以上続く発熱、水分がとれない、呼吸が苦しそう、顔色が悪い時は早めに受診をするようにしてください。
そして、今こどもの薬が足りません!
今まで当たり前のように処方してきた去痰剤、気管支拡張剤、解熱剤等が品薄になっております。特にシロップは入荷が乏しくなっております。困ったなと思いつつ改めて処方しすぎ、と反省しているところでもあります。
風邪をひいたら薬が必要か といわれると正直不要です。風邪を治すのは自分の免疫力と時間です。風邪に特効薬はありません。症状が出始めてすぐに薬を服用してもすぐに治るわけではありません。よく「薬を服用しているのに咳鼻水がよくなりません」と言われますが、そうなんです。薬を飲んでいても時間が経たないと治らないのです。風邪で処方される薬は少し症状を和らげることができるかな、程度のものです。もちろん抗生剤、ステロイド剤など絶対服用しないとよくならない、というものもあります。そういう薬は処方する方も「これは絶対飲んでね」とお話します。
ですから、日常生活に支障をきたす(夜寝れない、咳込んで食事がとれないなど)ことのない咳や鼻水に関してはなるべく薬を服用しない、処方しないようにし、本当に症状が悪化した時など必要な時に必要な人に届くように心がけていきたいな、と思っています。
今まで受診回数が多くならないようにするため少し多めに処方しておりましたが、薬が足りないため処方日数を短めにしております。飲みきってもまだ症状が残るかもしれませんが、少し落ちつているようであればそのまま様子を見ていただければと思います。もちろん症状が悪化したりつらい状態が続いている時は受診してください。
薬不足の解消には数年かかるともいわれております。これを機会に薬の服用の仕方を見直して風邪とうまく付き合えるようになっていければと思います。
ご不安なこと、気になることがありましたらいつでもご相談ください。
2023年7月13日
忙しくしている間にブログも途絶えておりました‥‥
5月8日に新型コロナが5類の感染症になりました。マスクを外すことも多くなり通常の生活に戻ってきたせいでしょうか。最近は体調を崩しているお子さんが非常に多くなっております。特別に流行っている感染症があるわけではありませんが、小学生以上はインフルエンザA型の方が多いです。5月にインフルエンザで学級閉鎖なんて異常な感じですよね。インフルエンザも季節性のものではないんだな、と感じております。コロナも少し増えてきています。
乳幼児さんはヘルパンギーナ 溶連菌 アデノ RS 胃腸炎 となんでもいます。そして最も多いのは「風邪」です。特に鼻風邪がひどく結膜炎、中耳炎になっているお子さんが多数みられます。そしてご両親もこどもの風邪をもらってつらそうな感じです。
何でこんな風邪の方が多いのかと考えてみると‥ ここからはあくまでも私見ですが。
3年間コロナ対策としてマスク、人との接触を避ける、こまめに消毒をする、という生活をしていたため風邪をひく機会が少なく免疫力が低下したんだと思います。生きていく上で風邪ウィルスを避けていくことは不可能です。少しずつウィルスに暴露されながら体を病原体に慣らしておくことはとても大事なんだと思います。
よく「先生はどうして風邪をひかないんですか?」と聞かれることがあります。私だけでなく多くの小児科医は風邪をひきません。なぜかというと常に風邪の方と接しているので風邪に対する免疫力がついているんだと思います。
今は体調が悪くてつらいと思います。でも風邪を繰り返すことで徐々に体が強くなっていくと思ってください。
持病があって免疫状態が低下している方は別ですが、一般の方はある程度コンスタントに風邪をひくことも大事なことです。
ウィルスを除去することばかり考えずによい睡眠 バランスのとれた食事、適度な運動を心がけ、風邪を引いた時に重症化しないように気をつけていきましょう。
2023年6月3日
4月になりましたね。今日は久しぶりにいい天気の土曜日になり、少し散りかけましたがお花見にいい一日でしたね。受診される方々の服装も軽やかになり春を感じられます。
入学入園、そして進級される皆さん、ご家族の方、おめでとうございます。私個人としては無縁になってしまいましたが、診療の中で皆さんの新しい生活へのわくわく感のお裾分けをいただき、一緒に新たな気持ちになることができています。
特に今年は新型コロナの感染者数も減り、マスクの推奨もなくなり、コロナ前の生活を取り戻しつつあるので余計に開放された気持ちになるのかもしれませんね。今までできなかった行事、友達との交流などたくさんのことを経験して元気に成長してほしいものです。
でも、時に体調くずしたり、うまくいかなくなって悩んだりすることもあると思います。困った時はいつでもご相談ください。医師として、子育ての先輩としてお役立ていただければ幸いです。私だけでなく看護師、受付スタッフ、そして保育士もサポートさせていただきます。
クリニックは受付スタッフを増員し今まで以上に皆さんのご要望に応えていけるように努めております。何かお気づきの点がありましたらいつでもお知らせいただければと思います。
そして4月からは横須賀市の方の公費の予防接種も行えるようになりました。普段かかりつけにしていただいている方で予防接種だけ横須賀の施設に受診されている方がいらっしゃいましたらぜひご利用いただければと思います。
おかげさまでクリニックは開院15年を迎え、16年目に入りました。今後も皆様と一緒に成長していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
2023年4月1日
新型コロナウィルスに影響を受け始めてから3年が経ちました。3月13日からマスクの着用が個人判断になり、5月8日は5類相当の感染症として取り扱いを変更するなどやっと元通りの生活へ少しずつ移行する方向が見えてきました。実際最近はコロナの感染はかなり少なくなり、インフルエンザが増えています。最近は検査するとコロナ陰性、インフルエンザ陽性という方が多くなっています。今のところ爆発的な流行というレベルではありませんが、今後も状況に注意が必要です。
「コロナ陰性でインフルエンザが陽性です」とお話しするとほっとしている雰囲気の方が多くいらっしゃいます。確かにコロナは社会的な制約(濃厚接触者など)が強く、仕事など困ることが多くありますが、インフルエンザもとても感染力の強い感染症です。お薬はあるとはいえ、みなさん高熱でとてもつらそうです。小さいお子さんは熱性けいれんを起こしたり脳症を起こして重症化することもありますので注意が必要です。
よく熱が上がってすぐに検査しても陰性になってしまうこともある、と言われますが、39℃前後の高熱の場合は発熱後数時間でも反応がしっかり出ることが多い印象です。状況に応じて判断していきますので、熱でつらいようでしたら早めに受診してください。
そして今年は花粉症の症状がつらい方が多そうです。基本的には花粉が入らないようにすることが大切ですので家に帰ったらすぐに顔を洗い、お風呂に入ってしまうのもいいと思います。洗濯物は部屋干しにしましょうね。あとは内服、点眼薬、点鼻薬などで症状の緩和ができればと思います。つらい方は是非ご相談ください。
2023年3月2日